愛するロックバンド・ライフ

主に日本のロックバンドのことを、初心者にも分かりやすく玄人にも刺さるように書いていきます。

【クリープハイプ】の女々しさをどうするか問題について <5rd ALBUM 『泣きたくなるほど嬉しい日々に』レビュー>

こんにちは!じょにぃ(@johneyz_buu)です。

 

とある朝、TVをつけてみましたら。

 

そこに尾崎世界観が。

 

いやいや君、夜の人間でしょ。

 

と思わず突っこみいれましたよ。笑

 

しかし、今のクリープハイプを象徴している現象であり、それがこの最新アルバムからも伺うことができます。

 


クリープハイプ5th AL「泣きたくなるほど嬉しい日々に」全曲トレーラー

 

クリープハイプといえば後悔、迷い、惨めさ、情けなさ、女々しさ、尾崎世界観。

 

バンドとしてミスチルやスピッツのような王様バンドにはなれない現実に対する僻みと、もともと自分たちはそうじゃない、カウンターだという慰め。

 

まさにステージ上でオナニーしてるんじゃないかと疑うくらい、圧倒的に心情をさらけ出す尾崎世界観。

 

そういったバンドだった、と認識していました。

 

尾崎の声とかピックアップされますが、実はそこが彼らの魅力でした。

 

しかし、前作『世界観』から少しずつ雰囲気が変わり、今作に至ります。

 


クリープハイプ -「栞」(OFFICIAL VIDEO)

 

明らかに、尾崎世界観の世界の見方が変わってきている証拠のように感じるのです。

 

「もう知らねぇよ!」と言ったり、「うるせぇ!」という感じで突っぱねて逃げるのが僕にとってのロックだと思いながらやっていたんですけど、でもやっぱり年を重ねて悔しい想いも、痛い想いもする中で、こういうふうに変わってきた……今までは「悔しい」「怒る」「泣く」で終わってたけど、その後に「嬉しい」という先がちゃんと見えた。ようやく「泣くとか歌うのは、実はこういうことなんだ」と説明できるようになってきたのかもしれない

『MUSICA9月号 Vol.137』より引用

 

「陽」では

今日はアタリ 今日はハズレ そんな毎日でも
明日も進んでいかなきゃいけないから
大好きになる 大好きになる 今を大好きになる

 と歌い、「燃えるゴミの日」では

こんな日の先には なんでもない日々を重ねて
そばに居なくてもわかる程 笑っていてください

 と歌う。

 

しかし、それまでの女々しさや卑屈さが焼失したわけでもないです。

 

そしてオナニー感がなくなったわけでもない。

 

「金魚(とその糞)」なんか今までの彼らっぽいし、「燃えるごみの日」の前にもってくるあたりがクリープハイプらしくてとても好きですし。

 

幸せと不幸せ、その2つの相反する感情で右往左往するアルバムを作り上げたクリープハイプ。

 

またその右往左往するクリープハイプがまた滑稽で、そしてある種、こちらも一緒に右往左往する快感がこのアルバムにはあるのです。

 

ようやくクリープハイプの夜が明けようとしています。

 

ただ、彼らはどうやら分かっているようです。

 

朝は明けてもまた、夜が来ることを。

 

ちなみに僕も感性が狂ってますので、一番好きな歌はこの歌です。ご注意を。

 


【癖になる】クリープハイプ - おばけでいいからはやくきて